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zoom RSS 総集編雁戸山の朝(平成25年6月2日)

<<   作成日時 : 2013/07/11 10:43   >>

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林道最初の駐車地点(3:16)−堰堤(4:03−4:16)−1410ピーク(6:00)−雁戸山山頂(6:32−6:58)−有耶無耶の関跡分岐(8:18)−笹谷遊歩道口(9:08)−林道最初の駐車地点(9:43)

雁戸山 1484m 

往路 3時間03分(休憩時間を除く)
復路 2時間45分
移動距離 14.6 km
総上昇量 1094 m

往路は笹雁新道を利用。ヘッデンは堰堤まで使用した。帰路はカケスヶ峰から宮城コースを下って、有耶無耶の関跡分岐を過ぎて笹谷遊歩道口を下った。最後の車道歩きは35分と思ったよりかからず、デポなしでも周回コースとして十分楽しめる。滑川コース分岐過ぎてすぐの夏道に積雪があった。

 笹谷の林道は闇の中で、早く車から下りたかった。舗装から土の上を走り、一度停めた所は藪がそこまで来ている。もう少し進むと駐車地点があった。光はなく、蛙がたまに鳴く音が寂しさを増す。ヘッデンを着けようとしたら、バンドがライトから取れた。プラスチックの部分が折れていた。何とかバンドを結んでライトのツバに挟みこんだ。
 登山口まで歩くが肝試しのようだ。落石箇所で少し周りが区別できるくらいになった。左側は崖なので急ぐわけにはいかない。堰堤まで来ると、やっと白みかけて来た。野鳥も目を覚ました。小雨が降っきたので、寒さ対策のフリースは脱いで雨具を羽織った。今まで経験したこともない森の夜明け。じっとして神秘的な空間に佇んでいたかったが、寂しくて、動かずにはいられなかった。
 朝霧のブナ林を九十九折りに登っていく。夜明けの来光を期待して宮城側の東の尾根を目指して来たが、光はガスを一様に濃くするだけだ。朝露を被ったシロヤシオの花が凍るように咲いていた。
 朝霧はすべてに潤いをあたえ、山道に伸び出す若葉の表面に水玉を作ってくれる。松にかかる蜘蛛の糸も銀色の数珠玉を集める。湿度は高いようだが午前5時前の早朝ならば、むせかえりもなく、肺の中まで洗われるようだ。茶畑にでると雲を突き抜けた。一気に明るくなり、月山や朝日連峰が雲海を従えて見えた。空はもう青く、秋のように高かった。
 1410mピークの緑が鮮明に見えたが、あっという間に雲が湧いて来た。自分の標高と雲の頂上が歩くたびに変わるくらいに、山の天気は移ろいやすい。濡れた灌木が雨具に絡みつき、自分も自然の中に溶け込む感じが嬉しい。
 雨が降っているわけではないが、春雨に打たれて歩くような感じがした。それ程の濃霧に包まれたかと思うと、すぐに蒼い空が戻って来た。1410mピークを下るとサンカヨウが水に濡れた和紙のような花を咲かせていた。ミネザクラは一輪だけ咲き残っていて、枝や花弁から水滴が垂れている。シラネアオイの薄紫の花は朝露の重さに負けて、どれも片目を瞑ってしまう。
 稜線に出ると北蔵王の尾根を越えて滝雲が押し寄せて来た。滝の先端は南雁戸沢へと下ろうとしているが、羽衣のようにひらひらと漂って、あまり動こうとしない。雁戸山山頂に立ってカメラを向けたが電源が入らなかった。その代わり滝雲は網膜に今も焼き付いている。
 雲海に朝日が斜めに差し込んで銀色の絨毯が地平線の向こうまで続いている。ゆっくりしたかったが、寒くなってきた。フレースを雨具の中に着込んで一眼レフが直るのを祈った。レンズを取換える際に水滴が入ったのだろう。携帯を持っていることに気づき、何枚か撮影した。後でみるとこれでも十分感動した。山頂はカメラを選ばず。
 帰路は折り返すつもりだったが、雲間に蟻の戸渡りの一筋を見ると歩きたくなった。まだ、7時にもなっていないので、誰にも会わない。朝露で岩場は滑り易かった。北雁戸沢が朝の空気に洗われて、涼しげだ。滑川コース分岐を過ぎたとこどで、夏道が雪で隠れていた。真っ直ぐ雪を踏めば前山に通じるのだろう。今はもう藪山になっている。山形コースとの分岐を分けてカケスヶ峰に着いた。慰霊碑の詩に涙ぐんだ。
 宮城コースは展望はなく新緑のドームに包めれていた。足場は以前に一度だけ歩いた時よりは、深掘れは気にならない。涸れ沢様の岩の多い沢に出た。山を始めたばかりの時に迷った場所だ。沢の脇に赤布があったのでコースを左手に移動する、と今はわかるが、その時はそのまま沢を下ってしまった。そんな岩だらけの道は山頂ならいざ知らず、麓近くにはめったにない。
 有耶無耶の関跡近くを歩く。朝も遅くなってきたが誰にも会わない。厳しい自然で知られる難所だが、うららかな春の午前に旅人のように昔の峠越えを楽しもう。ゆるやかな下りが続く、今は遊歩道となった道はブナの新緑が素晴らしい。この道だけでも歩きたくなる。ガイドにはピストンのコースが紹介されているが、今回の周回コースは逆回りでも楽しめそうだ。高速脇の車道を雨に打たれながら歩き続けた。車が何台も傍を駆け抜けていく。私は憧れの歩行旅をしている気分に浸っていた。
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