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zoom RSS 総集編刈田から屏風岳(平成25年6月16日)

<<   作成日時 : 2013/07/24 19:31   >>

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 刈田岳で見かけたスニーカーも峠に下りる頃には懐かしくおもえた。不忘山までは遠く、屏風岳で折り返した。蔵王の展望を楽しんでいるとSONEさんにお会いした。緊張して本名を名乗ってしまったので気づかれなかったかもしれない、と思った頃には後ろ姿は見えなかった。


 蔵王の麓に暮らし始めて40年近くになる。子供が小さい頃はよく蔵王温泉からお釜までドライブした。今日はその道を一人で刈田まで走らせる。気ままな山旅の始まりだ。屏風岳まで歩こうと思う。車は勝手知った刈田リフト駐車場におく。そこからリフトの半券を買って刈田岳まで揺られる。霧が深くお釜は見えそうにない。神社から登山口まで下る。ハクサンチドリとクマトリソウが早くも咲いていた。
 観光客の姿も見えなくなって刈田峠まで濡れた道を歩く。チングルマが水滴を溜めて、半透明の花を咲かせていた。ガスの中での歩みは同じ所を歩いているような錯覚にとらわれ、頑張っても、先に進めないような気分になる。子供連れの下山者が前山から下りて休んでいる。親たちはのんびりしたそうだが子供はもう退屈している。三脚を立てた男が道を塞いですまなそうな顔をしていた。ミヤマハンショウズヅルが蕾から咲き始める。私もカメラに収めたかったが、邪魔したくなかったので帰りの楽しみにした。
 ほとんどの人が下山途中でこれから登ろうとするのは私だけのようだ。杉ヶ峰を過ぎても厚い雲の中で目的地はあとどのくらいだろうか。そんなふうに単調な歩みを続けていると、芝草平が前方に現われた。ガスも薄くなってきて、湿原が浮かんでくる。
 芝草平には今は廃道になったコースが七ヶ宿の林道へと通じているのが地図でわかった。こんな楽園のような湿原を地平線の彼方まで歩いてみたい。植生復元中の立て札があった。自然のままでは育たなくなった湿原の花。でも、復元中と登山者に知られる意味は何なのだろうか。心ない人の手から高山植物を守るためだろうか。
 植物園の花のように整然と咲いている、チングルマのなかに、イワイチョウとヒナザクラが、同じ白い花を咲かせている。奥の木道には団体さんが昼食をとっていた。その向こうにはワタスゲも白い顔を覗かせていた。ロープで区切られた中にいる私たちが白い花々から見つめられている。
 屏風岳は標高1817mあり、蔵王山系では熊野岳の1840mよりはやや低いが、リフトで登った刈田岳の1758mよりは高い。芝草平からは150m以上登らなければならない。コース最低部の刈田峠からは300mくらいの標高差がある。一見、お釜から下りが主なコースかと思っていたが、間違っていた。そう思ったのは熊野岳から名号峰に下った経験があったからだろう。今は、コマクサが咲き乱れている。今度の休みには歩いてみたい。
 屏風岳の山頂広場は実際の最高標高地点から100mくらい過ぎていた。ガスで展望はなかった。食事をしていると、元気いっぱいの熟年女性のパーティが不忘山から戻って来られた。私のすぐそばに座って来られて緊張した。先週に不忘山に登ったことを話すと花の話題になった。ユキワリコザクラの薄紅の花が良かったと言いたかったが、名前が出なかった。花の色を言って、あててもらおうとしたが、なかなかでなくて、ヒナザクラに似た花と言ったら、分かってくれた。彼女らも好きな花のようだった。
 1か月も過ぎた登山だが、振り返ると鮮明に思い出す。屏風岳から折り返すと、ガスが流れていって、稜線の下に雲が見えて来た。蔵王山の東側が雲間から見え隠れしてきた。やっと待った展望が眼前に現れるような気配。私は山道の脇に乗り上げて雲が行くのを待っていた。すると後ろから話し声が聞こえた。振り返るとSONEさんとマスさんだとすぐにわかった。こんな恰好だったので慌てた。尊敬するSONEさんに、御挨拶と思ったら、HITOIKIではなく、自分の本名で名乗ってしまった。
 芝草平にはもう人影もなく、花たちは数時間前よりも咲き誇っているように見えた。ヒナザクラやワタスゲが目立ってきた。本格的な夏の日差しに照らされたためだろうか。木道を越えて歩きたい衝動を抑えるのが辛かった。水面に映るワタスゲの白い穂先をいつまでも眺めていた。
 杉ヶ峰の2度目の頂きは左右の眼下に雲が走っていた。西は後ろから雲が下りて来て番城山との間の低山はみるみる隠れて行く。東は一面の雲の波が蔵王山の山裾に打ち寄せてくる。
 前山でミヤマハンショウズヅルをやっと探し当てて写真を撮った。後ろから山ガールがハンショウズヅルですね、と声をかけてきた。私より遅い下山者がいるのに、びっくりしていたが、あっという間に刈田峠に着いていて、二人で花の山を振り返っていた。そこから、車道を歩いて刈田リフト駐車場まで歩いた。そこにはライダーが大勢いて、アスファルトの上を歩く私を珍しそうに見つめていた。


刈田リフト降り口(10:50)ー南蔵王登山口(11:19)ー杉ヶ峰(12:09)ー芝草平(12:27−12:50)−屏風岳(13:18−13:37)−芝草平(14:12−14:44)ー杉ヶ峰(15:03−15:09)ー南蔵王登山口(15:57)ー刈田駐車場(16:20)

屏風岳    1817m  
往路    1時間59分 南蔵王登山口から
復路    2時間20分 南蔵王登山口まで
移動距離  12.2km
総上昇量  663m
南蔵王登山口まで蔵王温泉を経由してしまった。上山の坊平経由の方が早い。南蔵王登山口の駐車場はすぐに満車となるので刈田駐車場に停めた。リフトで刈田岳まで行ったが車道を歩いたほうが早かった。芝草平から屏風岳の往路は見るべきものはあまりないから、やはり、不忘山まで行くべきだった。屏風岳から芝草平への帰路からは蔵王の展望が良かった。

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