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zoom RSS 総集編銀嶺の月山に遊ぶ(平成26年4月13日)

<<   作成日時 : 2014/05/19 23:31   >>

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 月山山頂でこんな好天に恵まれたのは2年ぶりだろう。いや、過去数百回の山行でも最高の日和だった。姥ヶ岳から山頂までの尾根はこの時期でなければ歩けないルートで品倉尾根までそのまま歩いて行きたくなった。

 以前なら休みの日なら天気が悪かろうと暗い内に起き出した。それも仕事が非番の日の方が早かった。休みは休むためにあるのではなくて楽しむためにある。たとえ1週間の疲れが溜まっていようが山のためなら睡眠時間が3時間だろうがガット起きた。夜明け前の高速を車を飛ばしシルエットだけ見えて来た山容を目指す。ヘッデンを点けて登り出して振り返りながら夜明けを待つ。それが生きてる感触だった。
 このところは目覚めが悪い。その日も8時まで寝坊した。職場では山に行くには遅いわね、と朝の仕事を終えた時に言われた。だから、なんとか山頂に立てて嬉しかった。春分を過ぎれば6時過ぎまでは明るい。姥沢からすぐに尾根に取りつきアイゼンを着けてゲレンデを登っていると声をかけられた。11時になっていた。山頂まで行きますと言ってから、3時がタイムリミットだろう、と心に決めた。あと4時間。その時期の月山は初めてだった。ここで折り返しても満足できるようなまたとない好天の下、朝日連峰が幾重にも月山の裾野から続いて見えた。
 ゲレンデの脇を左に巻きながら登ると湯殿山が見えた。その尾根を蟻の行列のように登って行く人の姿も見えた。雪面が次第に急になり緩みかけた雪にピッケルを突いて滑らないように登った。笹が顔を出している。落とし穴のようにも見えた。姥ヶ岳山頂に近づくと枝には霧氷がまだ見えた。風も出て来て帽子を被る。スキーを台にして休んでいる方に鳥海山も見えるよと声をかけられた。ひと踏ん張りで姥ヶ岳に着いた。数人が休んでいた。
 GPSの軌跡を今見ると姥ヶ岳の北の1688mのピークは巻いていた。トレースがなかったから避けたのだろうが、夏道のないピークを足場に気をつけて辿れば良かった。振り返るとピークは春光を返してくれる。品倉尾根が見えて来た。私の好きな雪形はまだ現れず白い布団にすっぽり覆われていた。柴灯森まで尾根を歩くとその品倉尾根が足下に見えた。もっと時間があればその尾根に行けたのに。牛首までは左側の谷を覗いたりその切れ落ちた稜線を振り返ったりして春山を楽しんだ。夏には竹柵が行く手を停めているが今は崖下まで見通せそうだ。
 牛首を過ぎると人の気配も少なくなってまるで厳冬期のような厳しい雪山が頭上に迫って来る。雪面も硬くエビが尻尾を伸ばしている。鳥海山が望める稜線を歩くと夏道を外したようだ。遠くからスキーを履いたパーティの声が聞こえた。神社の屋根が見えた。なるべく近道をしたかったがトラバースは避けた。小屋までの最後の登りを歩く頃にはまわりには誰もいなくなっていた。突然、ガスが出て来た。しばらく待つと晴れて来た。何とか山頂まで行けそうだ。屋根だけ雪原から顔を出した月山神社には踏み跡があった。やられたと思う気持ちとホットした心を持って登頂する。
 山頂にはどのくらい雪が積もっているのだろう。凄まじい風が吹き抜けるから三角点傍の岩は探し当てた。そこで一人テッペンに立つ。360度遮るものはないし誰もいない。こんな展望は初めてかもしれない。夏ならば自宅から3時間で登頂できる別世界。今日はすこし手間取ったがそれでもここは私だけのものだと思いたい。青と銀だけの頂きを後にして帰路に着く。またガスが出て来た。行く先をコンパスで確かめた。危ない、胎内岩に下りそうだった。右に折れてシリセードの準備をする。アイゼンを包んでいたナイロン袋を尻の下にして右手で端を持って、左腕でピッケルを固定して雪面に突く。滑り落ちると時間が逆戻りし出した。目線は低く、童子のままだ。
 両足を浮かせてアイゼンの先が邪魔にならないように注意した。牛首の稜線の向こう側に行かないようにピッケルで方向を修正しながらかなりのスピードで滑り下りた。途中で停まってはシュプールの跡がひっかき傷ように残る雪稜が傾いた春光に妖しく輝く姿をフィルムに収めた。牛首下からは姥沢目がけて四谷川ルートを歩く。姥沢はリフトのある尾根の向こう側だ。なるべく登り返したくなかったので深い雪の下にある夏道辺りを歩いたが、しだいにトラバースは険しくなり、それに雪もゆるんできて、大きくぬかった。思わぬ落とし穴にはまり込んでは大変と、スキーの跡が沢山見える方に少し下った。そこからは雪も踏み固まっていて歩き易くなった。駐車場に戻ると車中泊をするらしい男がシートを敷いて夕食の準備をしていた。



姥沢駐車場(10:47)−姥ヶ岳(12:26)−柴灯森(13:03)ー牛首(13:15)−月山山頂(14:20−14:40)−姥沢駐車場(16:30)

月山 1984m    
往路    3時間33分
復路    1時間50分
移動距離    9.9km
総上昇量    929m

 姥沢から姥ヶ岳まで月山スキー場をスキーヤ−やボーダーの邪魔にならないように西の稜線側の端を登った。牛首からはピッケルが5センチ刺ささるくらいに雪は締まっていてアイゼンの前爪を効かすよりはジグザグに登った。頂上小屋の西の山腹から登ると小屋は鞍部になっていた。夏には気がつかなかったが手前が雪の吹き場まりになっているためだろうか。三角点は見えなかったがトレースがある所まで行くといつもの展望が望めた。帰りはガスが出て来て南下して胎内岩方面に行かないように気をつけた。牛首までシリセードしたが速くて気持ち良かった。牛首下からはリフト乗り場まで登るのが面倒で四谷川コースを下ったが下りすぎないように斜面をトラバースするので不安定だった。
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