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zoom RSS 屏風岳から不忘山(平成26年6月15日)

<<   作成日時 : 2014/06/16 21:55   >>

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 日暮までには4時間はあるのでゆっくりと帰路に着く。風に吹かれるユキワリコザクラを何度もカメラにおさめた(本文より)。
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 出かけるのが遅くなったのがよかったようで南蔵王の駐車場には登山を終えた人を乗せた車は帰路に着いた後で空いていた。買ったばかりの靴を履いているとこれからですか、声をかけられた。風が強くダウンのジャケットを着た。登山口を抜けるとすぐに道は濡れて雪渓もわずかに残り黒くなっていた。木道脇に数輪のチングルマが咲き始めていた。花びらは今まで雨に濡れていたのだろう蝋のように透き通って見えた。
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 山道の真ん中はぬかるんでいて下ろしたての靴をなるべく汚さないように端を歩くと今度はミツバオウレンを踏みそうになる。前方から下山者がしっかりと雨具を着込んで降りて来た。道を譲り、譲られ今日は何処まで行けるだろう考える。寝不足の上にもう昼を過ぎている。昼は長いが足はとても重かった。ガレ場に出ると横風に帽子が遠くまで飛ばされた。取りには行けない。日差しが弱かったので助かった。まずは、芝草平まで歩こう。
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 芝草平の地塘が風に吹かれて波立って輝き出す。立ち止まって見ていると後ろから人の気配。何時に間に追いつかれていた。彼女も立ち止まったので先に行かせてもらった。彼女とは帰路で会ったが白石に下る途中だった。たぶん刈田岳を往復するのだろう。芝草平には団体が散策していたので寄らずに屏風岳へと登る。振り返ると刈田岳の雪形が美しい。
 屏風岳には子供と父親が楽しそうだった。立ち止まらずに進む。水引入道が見え出して残雪の縞模様に小休止。このまま3時までには不忘山に着きたい。南屏風の稜線は緑が濃くなってきていて歩くのも楽しい。シャクナゲが赤く映える。不忘山の山容を眼下にして足取りも軽くなってきた。
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 南屏風で腰掛けて休んでいる彼を見かけた。その時はパスしたが不忘山でお会いした時は白石スキー場から水引入道を経由して屏風岳、刈田岳まで登って下って来る途中だった。朝5時からの長丁場で23kmは歩くと、お疲れ様。今年は花が去年より遅いとのことだった。もうすぐ不忘山だ。鞍部からは花を楽しんでゆっくり歩いた。なんとか予定の時間には山頂に立てそうだ。ハクサンイチゲは今が盛りでユキワリコザクラはすこし萎れかかっていたが、初めてミヤマオダマキに会えた。
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 不忘山山頂には誰もいなかった。昼ごはん抜きで歩き続けたのでお腹が空いた。おにぎり2個にチョコを食べたがまだ入りそうだ。体調も良くなってきたようだ。日暮までには4時間はあるのでゆっくりと帰路に着く。風に吹かれるユキワリコザクラを何度もカメラにおさめた。屏風岳までの登りからの終着地点は遥か彼方で寂しくなった。あんなに賑やかだった芝草平にも人影はなくただヒナザクラとチングルマが風に揺れている。
 
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 芝草平の木道に腹這になって咲き始めたチングルマをカメラにおさめた。そのまま横になってお花畑の中で眠りたくなる。気持ちいい風は睡眠不足の体を夢の世界へと誘う。ワタスゲはまだだったが、あの白い膨らみに包まれたらこの世には帰って来れないような気がした。やっぱり遅れて来て良かった。日常の営みの狭間でいっときの休息を静かに楽しむ。
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 5時になろうとしているのに日差しが強くなってきてやっとダウンジャケットを脱いだ。もう誰にも会うことはないだろう。自分だけの蔵王の山を歩いてやっと傾きかけてきた太陽の光はまだ山肌の緑を輝かせる。ミヤマハンショウヅルの濃い紫色が風に揺れる新緑の木漏れ日にフラッシュのように一瞬輝く。ツマトリソウも今になって蕾から開きだしたようだ。下山口が近づいてこの山行も幕を閉じようとしているが、歩き出した頃の疲れは癒えて幼い頃みたいにもっと道草をしたかった。
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 駐車地点には私の車しかなかった。ザックを下ろしているとパトカーが近寄ってきて私を見るとUターンして戻って行った。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
良く遅くから行かれましたね〜
でも、その方がゆっくりできて良かったかもですね・・
 私が行った時は人が平日にもかかわらず大勢いましたから。
トシヒコ
2014/06/20 18:24
トシヒコさん、こんばんは。
登山口までも近いし、手軽にこんないい山があるなんて、ホントに山形はいい所ですね。
HITOIKI
2014/06/20 20:25

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