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zoom RSS 沼沢から堂木沢山(平成26年11月24日)

<<   作成日時 : 2014/11/26 21:24   >>

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 車を停めてリアドアから靴を取り出した。なんだか重い気がすると思いがら、足を入れると靴下がじっとりと濡れた。ブドウ沢の冷水が凍みたままだった。替えの靴下は今日も持って来なかった。雑巾で靴の中を拭いてはみたが、どうしようもない。ままよ、濡れたままで歩くしかない。今日は小春日和だ。
 駐車地点は昨日の下見で決めていた。堂木沢山には沼沢沼からのルートがあるとネットで調べていた。下見では沼の手前のクランクで対向車に出会った。スライドできて良かった。それで、道も悪いことから、なるべく麓に近い所で駐車して歩くことに決めた。林道にも発見がある。そう思っているとまた車がY字路を駆け上って行った。
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 GPSははてなマークを点滅させて、いつになったら現在地を教えてくれるのだろうか。沼沢沼まで下見した所では3kmくらいか。早足で歩くと、足の冷たさも感じなくなった。道ばたの草は萌え尽きた色をしていた。林道の脇には沢が流れている。その水音だけを聞いていたかったが、熊がでそうで、ラジオのボリュームを上げた。水道施設の近くに祠があった。鳥も羽音を聞かせるが、晩秋の森ではお腹を空かせているだろう。
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 地図を取り出して林道を確認した。昨日のスライド地点から南側の林道が分岐していることがわかった。時間があれば帰りに歩いてみることにした。思ったより早くに沼沢沼に着いた。青空を映したみなもの湖畔にはススキが茂っていて、その上に目をやれば、すべての葉を落とした落葉樹が登りきらない低い太陽を斜めに受けて暖かい。
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 ネットで調べたとおりに登山口にはピンクテープがあった。この近くまでタイヤの真新しい跡もあった。ピンプテープは一度に3−4本は見えて、中には倒木に残っているのもあった。ありすぎるのも興ざめだ。南尾根には鉄製の柵の残骸が残っていて、畜産試験場がしのばれた。ここから尾根を山頂まで休みなく直登する。最初の方は左右に傾斜が垂れているので尾根を歩いていることを確かめられたが、それも怪しくなって広い滑り台を低木を潜りながら登るようになる。アキレス腱とふくらはぎが痛くなった。振り返るを面白山のスカイラインが枝間からのぞく。
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 段差のない坂をジグザグに登るとわずかに踏み跡がわかった。滑り易く、雪があったほうがキックステップができる分歩き易いのに、と贅沢なとこを思いながらさらに登ると月山も見えて来た。土が抉れて黒く顔を出している傾斜があって、最近の先行者の苦労が思い浮かぶ。多分、昨日スライドした車の持ち主の跡だろう。帰りには気をつけねばと思い、枝を引き寄せて登り詰めるとトラロープが見えた。
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 人工物にはなるべく頼らないようにしている。だから、梯子や鎖がある山はあまり登らない。だから、飯豊や朝日が好きだ。そんなわけでトラロープには触らなかった。しかし、下りはわからない。南南東側に逸れて下ってしまって下山時にはお目にかかれなかったから。登り坂が緩くなると反射板の白が見えて来た。足下にも白い雪が。山頂で三角点を探しまわったが見つからなかった。この前登った御所山のルートがわかった。関山峠をマッチ箱くらいの車が走っていた。積雪期に関山からこの頂きまで登れないかと、地図と実際の尾根をずっと見比べていた。だいたいのルートは確認できたが、最後の登りのルート取りがわからない。弁当食べたら東側を探してみよう。鳥海山をズームしながら一人の山頂を楽しんだ。
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 反射板の脇に立って御所山からの西尾根と地形図を見比べた。ほぼ二つが一致したので嬉しかった。もう一度三角点を探そうと雪の上を右往左往したがだめだった。その場にザックを置いて早めの昼食にした。一つ食べると、また欲しくなった。適度な運動と新鮮な空気と雪の上の爽快感で体調はこの上ない。月山や朝日連峰が見える西側の展望が失われているのが残念だが、雪が積もればどうなるのだろうか。3年前に敗退した柴倉山はあの時より雪が少ない。あの薮を足下にしてみたいものだ。
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 出発の時に濡らした足がまた冷たくなってきたので帰路につこう。その前に東側に向かったが、尾根が確認できる前に薮に阻まれた。ピンクテープに戻って急坂を下りたが次のピンクテープがなかなか探せなかった。低木の少ない方に誘われるとかなり急な坂になった。雪がまだ残っている。確か、登りでは雪は頂上近くにしかなかったはずだ。頂上下は南尾根の膨らみはなく、自分が尾根を外しているかわからなかった。そんな時は目指す方角を確かめることだとコンパスを出して真南に進路を併せた。しかし、登って来たルートとは違っていることは確かで、沼の見えるまで西にトラバースした。沼が見えたのでGPSを見た。往路からはまだ数10mは離れていた。
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 GPSに頼ると山力は上がらないとは自覚している。だから見るのは山頂まであとどのくらいか、麓まであとどのくらいか、くらいしか見ないようにしている。道を失ったと動顛した時も、来た道を戻るか、目印となる箇所を見いだすようにする。今回も見ない方がよかったと今は思う。自分の判断を確かめるためだったとしても。枝間から蔵王が見守ってくれていたのだから。
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 トラロープはこんな私のためにあったのかと思いながら、冒険心をすこし満足させてくだった。すると左足の指にかなりの痛みを感じた。靴下が濡れたままだったからクッション性がなくなったためだろう。下りでは靴ひもは捻挫防止にためにきつく締めていたが、足先は緩めて足首だけきつくしたら、少しは痛みは和らいだ。ただ一直線に下ったので朝日連峰は見過ごしたが、月山にはなんとか巡り会えた。あとはまた林道まで直下した。林道から見上げても登山口らしきものは南尾根にはなかった。
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 まだ、12時にもなっていないので、沼を回ってみることに。初めは車も通れる林道がススキ原になって、こんどは本当に迷いそうだった。GPSで以前の道を探したが沼に近寄ると足場はぬかるみ、この前テレビで見た悪魔の手毬唄の岸恵子が脳裏をかすめた。いけないと沼を離れようとすると今度は薮の刺でズボンが破れる。南無三。
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 ズボンの破れにかまけて、後ずさりすれば沼の深みに吸い込まれそう。痛さを我慢して明るい方に出た。そこは草原ともつかね苔むしたような緑の絨毯が広がっていた。人から忘れ去られた湖畔の廃墟から河童の遊び場に変わっていくように思えてくる別天地だった。
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 林道に出た。湖畔で水面(みなも)に映る小春日和の空を眺めた。水面には秋の深まりは感じられない。水鳥の一羽もいなかった。胴付長靴と書いてある箱が転がっていたが魚影も見えなかった。
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 林道にはゴミが散らかっていた。山では考えられない事だが、以前にはこの沼の周辺には集落もあったという。ハイキングコースとして整備されればと思いながら、長い林道の旅に出た(完)。 

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