HITOIKI Blog

アクセスカウンタ

zoom RSS クラビコースから御所山(平成27年7月20日)

<<   作成日時 : 2015/07/20 22:40   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

 梅雨空の下、山の大先輩のTさんと尾花沢市鶴子の御所山荘からクラビコースを歩いて御所山を往復した。修行のような1日となったが、お互いに自信をもらった登山だった。
画像
 
 集合時間は午前5時、西から北の空は雲間が青い。3時までの雨音は遠い過去のようだ。時間通りにTさんはジムニーで到着。今日は登山口を覚えるべく、私のアクアで出発。鶴子ダムからはダート。マフラーを痛めないようにゆっくり進む。御所山荘脇の立派な橋を渡って夫の小屋跡まで乗り付けた。落合までは林道を歩く。石を脇にどけて、磨かれたような道を肩を並べて歩く。山菜の伸びた茎を手にして名を教えてくれた。ミズだったろうか。隧道の出口が丸く見えた。クラビコースの登山口からはTさんが先頭に。急に道は険しくなった。
画像

 3本丸太の架け橋を渡ると九十九折の登りとなるが、その登り口は始め道幅が広くなっていて、その昔、鉱石を運び下ろすトロッコが通っていたそうだ。日差しはないが湿度が高くなっていくのがわかる。雨が降りそうだ。尾根を貫く隧道があった。向こう側は沢でイワナが跳ねているという。
画像

 滝を左下に見下ろす巻道は左に曲がるところで足の置き場所も無くなっていた。手を脇について足を投げ出して、斜め前に着地したが、滑ったら数メートルは落ちるだろう。捕まるものは草の茎だけだった。沢の流れは少なく、周りの葉も乾いたままで、昨夜、ここには雨は降らなかったのだろう。滑石に気をつけて靴のまま3度、渡渉した。牛蛙に見守られながら。
  やっぱり、雨が降って来た。でも、ブナ林のトンネルの中まで雨粒は落ちて来ない。ちょうどミストサウナの中を歩くよう。ツルアリドオシを踏みそうになった。こしかけ岩を過ぎた所で、見晴らしの利く所で一息つく。目指す御所山は上下にうねる稜線の遥か向こうだ。北の方から望む頂は鋭角で観音寺からの船底を上にした山容とはかなり印象が違う。荒神山からの分岐に着いた。雨音が強くなりザックカバーをつけたついでに雨具を上下着た。ここからが修行の道だ。登り下りを繰り返すが標高は50メートルも変わらないよう。息が上がりそうだ。それに虫が近寄ってくる。キャンプ場脇の水場で補給。このサウナには水はどれだけあっても足りない。
画像

  御宝前追分でまた一息。途中暑くて脱いだ雨具も、林が無くなって、上だけ羽織った。しばらく歩いて私が先頭に。その方がゆっくり歩ける。稜線歩きも視界はあまりない。それに風もほとんどない。汗がじわッと身体全体を覆うようだ。ガレ場のウスユキソウが見え出すと、やった頂上だ。小屋の前にはシャジンが鈴なりに咲いていた。それを鳴らす風があればいいのに。小屋に入ると賑やかだった。ザックの背中の隙間に忍ばせた給水袋の中の氷もかなり溶けていた。その中に紅茶を入れて、よく振ってからTさんに振る舞った。自家製の辛子胡瓜をいただいた。汗が引いて小屋から出る頃には寒いほどだった。ランニング姿のトレランの若者が信じられない。帰りがけに小屋に子供連れが入って来た。お父さんはなんと鶴子出身だと。6年生のジュニアは靴も綺麗で将来が有望だ。
画像

  帰りは私が前になる。5時間以上歩いたが疲れはない。身体がコナレタ感じで軽くなった。ミストサウナの効果かもしれない。日差しはないが雨は上がった。ブナ林を下るとガスが林をゆっくりと包み込む。ブナの緑を通しての光は望めなかったが、霧に煙る原生林の中を視線を少し上に向けて歩く。その道は修行の道とは、身体の事ではなくて、こころの事だった、と目を上げると分かった。花の咲かないこんなルートは山人から忘れさられたようで、むせ返るようなブナ林の中で、二人、時を忘れた。
画像

  岩神山への分岐で休んだ。Tさんは74歳になるが、以前は山岳救助隊だった。いわば山のプロである。だから、学ぶべきことは多い。私が行動食として持っている塩トマト甘納豆をあげると、バックからアルファー米のおこわの袋を出した。万が一の時は水でもいいし、そのまま口に含んでもいい、と勧めてくれた。それから、スモモももらった。私の冷やした紅茶を美味しいと言ってくれた。歩き出すと、虫避けに蕗の葉を取って団扇代わりにする姿は天狗のようだ。濡れた崖にかかるトラロープをつかんだのはいいが、岩の上で滑りそうな私を見て、もっと身体を崖から離せば、靴の底が壁に直角になるよ、とアドバイス。崩れた土のトラバースでは、杖代わりにもっていた木を土の斜面に刺して、私の足場にしてくれた。なんとも頼りになる。来週の登山部の鳥海山での心構えや、もしものときにロープの準備なども助言して頂いた。登山を終えて、私のおかげで登らせてもらったと言われて嬉しかった。これからのパーティ登山に少し自信が持てた。
 写真集はこちらからどうぞ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 このコースって本当にきついコースだと思いますが流石ですね〜
天気は霧状態でしょうか?
 暑くはなかったでしょうが、風景がもったいないですよね・・・。
トシヒコ
2015/07/21 05:22
トシヒコさん、こんばんは。
行きが5時間30分、帰りが4時間30分でした。以東岳往復したくらいの距離のように感じました。でも、山毛欅林は県内でも最高ではないでしょうか。6月や紅葉の時期にもまた行きたいです。
HITOIKI
2015/07/21 19:02

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
クラビコースから御所山(平成27年7月20日) HITOIKI Blog/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる