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zoom RSS 栗を探しながら(平成27年9月20日)

<<   作成日時 : 2015/09/20 16:52   >>

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 以前に「苺を探しながら」と題して蜂飼耳の「孔雀の羽の目がみてる」というエッセイを紹介した。そのエッセイでは高群逸枝が四国のお遍路の経験を書いた「娘巡礼記」を蜂飼耳が読んで、歩くことがすべてのはじまりだった日々について記している。僕は苺ならぬ栗を探しながら、いつの間にか古道を歩いていた。自宅の傍の悠創の丘を登り、毬(イガ)が落ちる道を歩くと、息子の小さな背中が思い出された。その栗を求めて早朝の丘を歩くと、いつのまにか神尾古道の標識があった。西蔵王にはまだまだ歩いたことのない道があったのだ。わずかに踏み跡があるが、ピンクテープも枯れ枝と共に道に隠れていて、その道も苔むしている。
 それでも、時々階段が出来ていて、大正時代まで生活道路であったことが偲ばれた。ほんの散歩のつもりがいつの間にか山行となって、出がけに羽織ったセーターをウインドブレーカーごと脱いだ。本当は24時間営業の珈琲店に行って朝3時に起きてから読み出した古井由吉の「槿(あさがお)」の続きを楽しもうと思っていたのだが、コンビニから出て東の空が赤く染まったのを目の当たりにして丘を目指していた。
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 朝焼けはいつの間にか曇り空をなり、古道の林はまだ薄暗い。生憎、音の出るものは自分しかなく、クマを恐れた。自分の庭のような西蔵王だが、早く見覚えのある林道に出ないかと進むとY字分岐に出た。下るか迷ったが、ピンクテープが頂きの方を招いていた。しばらく登ると、ひょっこりと西蔵王公園に出た。展望台まで登ってコンビニで買った缶コーヒーを一口飲んだ。朝の公園には誰もいない。帰りはY字分岐を沢の方に下ると、刈り払いされたトラバース道に出た。そこから送電の鉄塔の下をくぐると林道に出た。そこからは歩き慣れた悠創の丘までの道だったが、まだ古道を歩いている気分が抜けず、真新しく見えた。そんな巡礼のような早朝散歩も2時間余り経つと、悠創の丘の整備させた芝生となった。
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そこでジーンズにTシャツを着たご婦人が石の上に座ってイヤホンをして両手を前に組んでいた。ヨガのポーズのようで、しばらく僕にも気づかないようだった。それでもなんとか挨拶をして、此方は槿の続きを読んだ。だんだんと散歩やジョギングの市民の方の姿が見え出して修行の場所はリフレッシュの場所に変わって来る。振り向くとやっと西蔵王から赤みが抜けた太陽が顔を出した。自宅までの車道を下ると遅咲きの朝顔が天球院の籬の朝顔図のように蔓を延ばして紫の花をつけていた。
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