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zoom RSS 二ツ森山直登(平成28年2月28日)

<<   作成日時 : 2016/02/28 21:34   >>

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 山形県と宮城県の県境稜線にある二ツ森山に山形県側から直登するため、上山市の萱平に駐車した。九十九折の林道をショートカットしてと、数年前に挑戦したが林道は雪の吹き溜まりがあって、断念した。それでは尾根筋を辿ればどうか。双児峰である二ツ森山の北峰に繋がるP943の取り付きまでは沢筋を詰めなくてはならず、踏み抜きが怖くてやれそうにない。それで北峰の北東にあるコブに繋がるP1025なら、P763を目指して取り付けば、なんとかなりそうだ。今年の2月7日に下見をしたようにP763への西尾根の北側に伸びる枝尾根を目指して舟引林道(南蔵王林道)を進んで橋を渡ってすぐ急な尾根に取り付いた。
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 前回の下見ではテントを担いだため、1時間で疲れてしまった。ザックの重さに耐えての訓練登山の延長で目指すには、まだ、身体が悲鳴をあげてしまう。テントを担いでの本格厳冬期登山は来季以降の課題とする。それでも、雪目対策のゴーグルとJETBOILと水2Lは持った。それに、瀬ノ原山の経験からアイゼンもワカンの上に履いた。そうするとワカンが安定して歩きやすい。しかし、それがもとか知らないが、アクシデント起きた。下見での尾根まで来て、しばらく稜線を登ったところでワカンの中央のベルトが切れてしまった。2年前のうるしさんとの山形神室と同じ失敗だ。仕方なく、ワカンを脱いで側の木に掛けた。アイゼンはそのまま付けて歩いたが、それが第二の失敗につながった。そのことは後で話す。雪質は凍っているほどでなく、脱いだ方が踏み抜きは起きにくいように思う。それに、手入れが悪く、下りでは雪の玉が着いてしまって歩きずらい。それに、前後に曲がらないタイプなので足底が痛くなった。それは靴下の問題もあるかもしれない。800m付近で平坦になって来て、日差しも増して、樹林の影が雪原に伸びて、去年の安達太良山を思い出した。あれも同じ2月28日だった。
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 ここは気持ちのよい雪原でテントも張れそうだ。ここまでなら、今年の僕でもいけるだろう。雪原を抜けて右の緩やかに曲がると雪庇の張ったヤセ尾根となった。尾根には杉が立っていて、根が尾根を邪魔している。雪庇を避けて根を跨ぐが、歩きにくい。そこを切り抜けると踏み抜きの稜線となった。雪の厚さは20cmくらいでその下は空洞になっていた。木の根に沿って雪解けは進んでいるのだろう。一歩、一歩を慎重に、あまりに前に重心を移さずに、両方のストックで体重を分散させて歩く。P1025を過ぎると急登となる。しかし、雪はよく締まっていて、焦らず歩けば、県境稜線へと続く緩い登りとなる。そこからは楽になるかと思ったが、ひざ上までのラッセルとなり、なかなか進まない。チッチと野鳥のさえずりを聞きながら、10分間の休憩とした。アンパン2個とスポーツドリンク。後で気づいたがこの付近まで、後続の方がいたようだ。動物だろうか、規則正く足跡が横切っている。
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 県境稜線になんとか立った。こんな深い積雪ならばアイゼンは効かないから、外しておけばよかった。どうせピストンするわけだから、県境稜線から二ツ森山までは何度か歩いているから、急な坂はない。木にぶら下げておいてもいいかもしれない。そうでなくてもザックに仕舞っても良かった。二ツ森山北峰に取り付くと腰まで踏み抜いて仕舞った。そうなると、もう落とし穴の上を彷徨うようで強くなった。なるべく木の周りは避けて硬そうなところを探す。風紋でもあれば、締まっていると予想できるがヤマカンに頼るしかなかった。北峰に登頂して、気温も上がってきそうなので折り返すかと、本峰を眺めると、素晴らしい雪庇の向うにそびえていて、ここで折り返す気が失せた。
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 二ツ森山山頂には何の目印もなく、南の端の下りのところまで歩いて頂きを踏んだこととなった。ザックを降ろして昼食の準備に取り掛かる。ここまで歩き始めて4時間がたった。のんびりしたいが雪が緩むことを考えるとそうともいかない。風はなく、ここにも春が来ているようで、テント内でもないのに寒くなかった。湯が余ってココアにしようかと思ったが、もう満腹だった。2時8分、それでは折り返すか。北峰の向うに刈田岳だろうか、銀嶺が輝いて見えた。
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 軽快に急坂を下ってもうすぐワカンをデポした登録地点に着くかと思ったところで足元を見ると、右のアイゼンが脱げているのに気づいた。確か、アイゼンに雪玉が着いて何回か雪を蹴り落とした。その時、靴底と少し浮いているように思ったが、まさか自然に脱げるとは思ってもみなかった。そこで締め直すか、脱いで仕舞っておけばと、今になって反省する。気づいてザックをデポして登り返した。右足跡だけが靴底がしっかり残っている。すぐに見つかるかと思ったが出てこない。脱げてしまったのにかなりの距離を気づかずに下ってしまったようだ。4時を過ぎて探すのを諦めた。戻って、ワカンをザックに付けて林道に戻った時にゴーグルも落としたことに気づいた。
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コメント(8件)

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さんざんでしたね。先日のカメラと今回のアイゼン、代償は大きいほうでしょうか でもその分楽しんだでしょうから( ´艸`)

まず気になったのが・・・ アイゼンのツァッケとバンド通しの鋼材部分しか ワカンのテープを切る犯人はいないということ。ですが、今回はワカン装着してからアイゼンを着けたんですか? となれば ツァッケではなくバンド通しの立ち上がり部分の鋼材がワカンのテープを切った犯人ですかね。次回はアイゼン着けてからワカンを履いてみますか?装着時に擦れる原因が見つかればいいですが・・・。

次に、アイゼンが脱げたとなると・・・ ワカンもアイゼンも緩め気味な装着になっているんでしょうか? ダンゴが着くとさらに重くなって急激に緩みはじめますから 休憩時に絞めあげましょうか。

次に、締めあげるテープですが、上から下へ穴を通すと緩みがなく絞め上げることができますけど これは基本ですから、間違いはなかったでしょうけど、これが緩むと擦れや切れの誘因にもなります。

最後に 単独ゆえのギアチェンジの怠慢とでも申しましょうか、ロウギアで山頂まで行ってしまう慣行があるのかも? 小まめに休憩せず、用具も変えず、休憩時間もそこそこに、紐やテープの緩み、ポケットのチャック、携行バッグの開けっ放し等を再点検せずに出立する・・・これら単独行の悪い癖です、隣に同行者がいれば声を掛け合って再点検すれば解決するのですけどね("^ω^)

これらが絡み合って今回の事件を引き起こしたと考えられますね。

もときち
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2016/02/29 10:56
もときちさん、こんばんは。
さんざんといえばそうですが、愚痴ってもしょうがないので、失敗の本質を反省しました。ご指摘のように、途中休憩は少ないです。仕事の隙間の時間を山行に当てているわけで、それでも前日の睡眠時間は確保したい。それでも、その時間の中で未踏のルートを歩いてみたくなります。今回、僕なりに一番の判断所は北峰で引き返すかどうかでした。踏み抜いて腰までぬかった後で、まだ先を目指すべきか。そのへんの雪の状態が把握できませんでした。厳しく言えば、ワカンのトラブルで取りやめにすべきだったのでしょう。
靴を履いて、アイゼンを付けて、それからワカンを履きました。地べたから順にワカン、アイゼン、靴へと上になるように書いてしまいましたが、誤りでした。
一つトラブルがあると動顛してしまって、雪だるまのように失敗が膨らんでしまうことになってしまいました。同行者を誘えるようなルート選び、あるいは、行きたいルートと同行してもらえる人を探すことが必要ですが、事故になった時、運命を共にできるような、人間関係は築く自信はありません。
HITOIKI
2016/02/29 20:11
靴>アイゼン>ワカンの順序なら・・・ツァッケが犯人となります。でも装着時にはツァッケが当たらぬよう履いておられるでしょうから・・・、となれば 真犯人は「紐の緩み」でしょう。緩んで カクタラカクタラ動いて こすって切ったんでしょう。よくある話です。

ワカンの紐を穴に通す際には上から下へ通せば緩むこともありません。もっとも キチット絞めた場合ですけど。。。

最後の部分、人間関係を云えば・・・ 山岳会の個人山行の場合は気心知れた者同士でパーティを組んでるようです(会山行は別ですけど)。互いに踏ん張って活動してるからパートナーとして認められ 同行が許されるわけで、本性の見えない相手に自分の裏は見せないのが人間ですよね。最初から自信のある人なんていませんよ( ´艸`)
もときち
2016/02/29 23:20
 もときちさん、こんばんは。
 ワカンを付けた時に、すこし曲がっていると思ったんですが、深く考えなかったです。曲がったまま歩いたので、切れてしまったとわかりました。
 同行か単独か。最近もje7snvさんやうるしさんと同行して楽しい登山ができました。je7snvさんは僕よりすこし年上で登山歴50年近くで山岳会の会長もされている大先輩です。それで、コースはje7snvさんに任せて連れて行ってもらいました。自分からコースを決めて誘うのは恐れ多い感じです。うるしさんは一世代若い登山歴4年目で、危なかった経験もありましたが、相手に合わせながらもすこし上を目指した山行ができそうです。忙し方なので、たまの誘いになります。春に大東岳を山形側から登る計画をしています。彼とは山寺から若松寺まで雨呼山を厳冬期に縦走した経験がありますが、今から思えば無謀だったと思います。すこしずつ経験を積んでいって、自分のなかでは単独と同行をうまく取り合わせればと思うのですが、やはり、危険な場所は単独かな、との今の気持ちです。
HITOIKI
2016/03/01 21:25
なるほど・・・わかりました。僕のワカンは購入して27年目になります。手入れもしてないですが 毛羽立ってきました。切れてから買うんじゃなくて 今シーズンで全うさせようと思います。

その山岳会の会長さんが同行を為されるのは、余程にHITOIKIさんの山に対する向かい方に関心があってのことでしょう。単独山行を卒業なさって、そろそろ門戸を叩いた方が宜しいんじゃないですか?。年に数度 飲み会の時に、自分の経歴と登りたい山を熱く語ればいいんです。きっと仲間が誘ってくれるでしょうし 登りたい山を実現させてくれるでしょう。 では!
もときち
2016/03/01 21:45
もときちさん、こんばんは。
山岳会の門戸を叩くにあたって、貴旧ブログの「山岳会の党派性について」を改めて読ませて頂きました。僕の仕事の繋がりで西川山岳会の副会長さんがおいでなので、お願いすることもできるのですが、党派性は大事な課題で、僕にはその党派性を背負うことができるか?たとえば、万が一、遭難事故があった場合に、⚪︎⚪︎山岳会所属と新聞に出て、迷惑をかけてしまう。そんな風に迷惑にならないようにとこの年まで生きてきたのかもしれません。
HITOIKI
2016/03/01 22:09
あのですね・・・私の言いたい内容を逆手に理解なさっても新しい価値は生まれませんよ。党派性をなぞる割には誤解が有りすぎます。個々人の集合体は当然、規律会則でまとめられています。会社の定款と同じです。そこからはみ出るのを恐れるのではなく、それを迎合する気持ちがなければどんな組織も社会にも所属できない、生きていけないことになります。つまり自我を組織の上に置いて考えるからそうなっちゃうんでしょうね。迷惑をかけないために山岳会の個人山行の練磨があるんです。その毎月の山行で学ぶんです。西川には佐藤事務局長さんも遠藤さん、石川さんも、登攀のベテラン成毛さんもいるので どんどん訊いて体に染み込ませばいい事です。けして実力に見合わない山行計画は許可しませんし、新入会員の個人計画には誰かベテランを配置するでしょうから・・・心配いりません。党派性を背負える人間に場数を踏めば誰でも成り得ます。生きてきたのは多分「自尊心」というヤツでしょう。組織は個々の自尊心を潰すようなことはしません。むしろ「気づき」があるでしょうし・・・門戸を叩いてレベルアップしてください。無理に自制させずに、貪欲に知りたがっている自己を解放して山を味わいましょう。
もときち
2016/03/02 10:07
もときちさん、こんばんは。
へたくそな僕の登山を見かねて山岳会を勧めてくださったのに、屁理屈をこねて、自分を正当化しようとしてしまいました。すいませんでした。それと、他人に迷惑をかけたくないというのは自尊心の裏返しという指摘にもハッとさせられました。なかなか、自分のことは見えないものですね。市民マラソンが盛んで、ここ山形でも2年前から「山形まるごとマラソン」が開催させて、素人の予約でいっぱいになっているそうです。登山も素人と専門家の境目が怪しくなってきて、さまざまな問題となってきているのだと思います。何度か、同行させてもらった、Tさんは以前は山形警察で山岳救助隊の仕事もされていました。もう75歳ですが、健脚です。同行登山の時に遭難事件の話も聞きました。山は怖いものと思って、レベルアップを図っていきたいと思っております。ご丁寧なアドバイス、誠にありがとうございます。
HITOIKI
2016/03/02 18:44

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