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zoom RSS 梅雨の石跳川(平成28年6月26日)

<<   作成日時 : 2016/06/26 20:23   >>

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 月山の県立自然博物園周辺の車道には縦列駐車をした車が繋がっていて、4月にお会いしたSさんも見かけた。Sさんはタケノコ採りの話をその時、聞かせてくれたので、その車の主の大半はタケノコめあてだろう。僕は石跳川コースを登って、装束場でキヌガサソウを探したかった。この雪解けの頃がいいらしい。しかし、西川町に入ると、雨模様となり、車の中で僕は、石跳川の上流の水量を気にした。弥陀が原や鳥原山に転進しようかとも迷ったが、もう9時を回りかけていたので、浮気はせずに行けるところまで行くことにした。車のなかで雨具を着たが、スパッツは持ってこなかった。それが敗因になるとは、その時は思いもよらなかった。新しいカメラを大事に雨具の内にぶら下げて、自然博物園から石跳川沿いに歩き出す。
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 歩き出すとすぐに腰にナタを下げた男が何人もずぶ濡れになって下って来た。収穫はどうだったのだろうか。林檎を齧って、茶屋跡を過ぎたあたりでお会いした方から登山ですか、と聞かれた。その方は長くつを履いていらしたが、僕の靴を見て、それでは濡れますよとアドバイスして下さった。増水した小川を渡って、姥が岳の脇道に出ると、水芭蕉の向こうに靄にかすんだ湯殿山の裾が見えた。
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 脇道は所々雪が残っていた。雪道から夏道の階段を上ろうとしたところで3人の下山者に会った。地下足袋を履いたリーダーらしい方に呼び止められて、どこまで行くのかと聞かれた。水が出だしたが今なら大丈夫だと言われた。2回も呼び止められるとは、この雨のなかを登るには、かなりのリスクがあるのだと自ずから知れた。気を引き締めて石が並ぶ沢を渡ろうとして、濡れた石から左足を滑り落ちた。スパッツがあれば、靴のなかには水がはいらない程度だったが、靴下はしっかり濡れてしまった。なんとか取り直して先を歩いたが、すぐに引き返すことにした。先週のNさんの自慢を思い出したからだ。
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 下りは石が滑りやすく、柔軟性に自信のない僕には沢にも増して危険である。急ぐこともないので、雨のなか、雪渓を眺めながら、残りの林檎を齧った。雨具のしたのベストやシャツも濡れて暖かいものが欲しくなった。茶屋跡を下ってから、左に折れて周海沼湖畔の野鳥観察の三角屋根の小屋で雨宿りをしながら山ごはんにしよう。
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 小屋の中には誰もいなかった。窓際で周海沼の水鳥を見ながら山ごはんの準備をする。湯が沸くまで缶詰を開けて摘んだ。ネギを刻んで、湧いたところで、湯をうどんのスープ用に200mlくらい水筒に取り分けて、また水を足して沸かしてから、稲庭うどんを茹でた。身体になにか入れないと寒くてしかたがない。茹で上がる前にネギを入れて、湧いたところで火を止めて蓋をして数分待った。缶詰の鰯が美味い。椀に取り置いた湯と、だしを入れて、味を確かめてから、湯を足した。茹であがったうどんを椀に盛って、残った鰯をのせて頂いた。すこし温まる。残った茹で汁の中にネギをぶつ切りして、粉末スープを入れて、煮込んだ。味が濃かったが、これでまた温まった。それから、残ったガスをつけて、濡れたシャツを身体ごと温めた。しばらくするとガスがなくなった。すぐに身体はもとのように冷えだして、頭も重くなった。
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 小屋を出て、湖畔に出て、水面を見た。立ち止まるには暖かさが足りない。しかたなく、折り返した。湿原への分岐に男が立ち止まっていた。僕は声をかけると、今、熊が前を通った、と興奮して教えてくださった。何度もここに来るが初めてだったそうだ。僕は笛を大きく吹いてみた。気配はなかった。そこで別れて、湿原の木道を歩くと、鳥原山の湿原で見ようと思っていたミツガシワが咲いていた。やっと、いいことがあった。
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コメント(2件)

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さすがの月山もだいぶ雪解けしてきましたね。今年は雪が少なかったから春の訪れも早く、冬眠不足の熊が暴れているなんてことも言われていますね。お互い気を付けましょう。
まこ☆にい
2016/06/29 23:45
まこ☆にいさん、こんにちは。
蔵王の山頂駅近くでも熊を目撃しました。真っすぐ前を向いて、音にも気をつけて歩いてます。筍取りとかもしません。明日から早めの夏休みです。テント泊できたらなあ。
HITOIKI
2016/06/30 12:35

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