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zoom RSS 夏雨と箕輪山(平成28年8月20日)

<<   作成日時 : 2016/08/21 15:29   >>

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 思い返しても横向までの車中からの景色は遥かに遠い。雨はいつから振り出しのだろうか。登山口の対面の路肩のスペースに車を横付けした時には夏時雨がガラスを濡らしていた。後部座席を倒してスペースを広げて、荷台を広げて胡座をかいた。雨具上下と靴ときっちりと小さなスパッツを身につける。ここまでは濡れずに、車外に出てザックを背負うと雨具が水浸しとなる。ハイドレーションの先がザックのベルトに挟まっていただけだった。天からの雨は軽く全身を濡らす程度で、歩き出すとすぐに汗ばんで蒸し暑くなった。
 残暑厳しい福島。台風近いとは言え、雨具は脱いだほうがいいかもしれない。余分な汗はかきたくない。逡巡していると、雨は大ぶりになってきた。山毛欅の緑が映える。熊の動向が気になるからなるべく前を向いて、笛も吹いてみた。しばらくすると下山者とすれ違った。まさか、こんな天気で会うとは予想していなかったが、彼の足取りは軽快だった。
 1時間くらい歩いたところで休憩した。12時30分。鬼面山経由で下山して15時すぎには着くだろうか。雨脚がもっと強くなって来た。雨具を通しての雨をすこしでも避けるために折りたたみ傘をストックに替えた。当然もう片手はフリーだ。
 粘土質の箕輪山の山道は悪路で有名だ。激しい水の流れに洗い流されて、逆に粘土の坂は滑りにくく感じた。それでも水たまりで靴を濡らさないように端を歩こうとすると、脇の潅木に傘がぶつかって、いつも間にか、下ろし立ての傘骨は二箇所で折れていた。
 雷が聞こえたら迷わず折り返そうと決めていたが、それはなくて、箕輪山山頂に近づくと風が強くなった。傘を打つ雨音も強い。両手で傘を支えてなんとか頂票の前までたどり着いた。当然、視界はない。すぐに鬼面山に向けて下山開始。傘は締まって、両手をフリーにした。
 下山ルートは沢のようで、潅木に捕まっていないと二本の足だけでは流れにバランスを崩してしまう。急流の深さを気にしてなるべく草の見える脇に足を下ろそうとして、ついに滑って転倒した。幸い怪我はなかった、もう靴に水が入るのを気にしてはいられない。どこまで続く悪路と訝っていると、なんと若い男が登って来た。この水、どこまで続く、と問われ、ずっと、30分くらい、と答えた。転んでしまったことや、この先も同じような水だと情報交換して別れた。
 鬼面山との鞍部に近いたところでストックを出した。それほど滑らなくなったことと、水の深さを調べれ歩きたかったからだ。夏雨はまた時雨になって、ガスを通して鞍部の景観が見えて来た。濡れてしまったカメラを出してそのガスの先の笹原を撮ろうとしたが光が足りなかったのか、腕がついていかなかった。
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 鞍部は登山道全体が小川だった。靴の中では足がグチュグチュと笑っている。でも寒くはなかった。鬼面山のガレた登りで雨は上がり、少し明るくなった。でも振り返っても、思い出の笹原の景観はなかった。今日はただ歩くだけと言い聞かせると、空腹感が湧いた。
 山頂は風もなく、雨もない。スモモを2個立て続けにかじって、山ごはんにするかと迷った。時間がかかって、からだが冷えるのは嫌だった。それにスモモで空腹も癒えていたし、とさらに迷っているとまた雨が降り出した。帰ってからにしようと地図を見ると、箕輪山から鬼面山まで、コースタイムは1時間とあった。30分超過だが、この悪路、好天でも1時間はあまいだろう。
 旧土湯峠の十字路から左に折れた。当初は右折して野地温泉の登山口を確認して戻りたかったが、もう歩くのはやめたかった。ザックは濡れて歩き出した時より重く感じた(実際家に帰って見ると中身は濡れていた。ハイドレーションのチューブの隙間から雨が入ったのだろうか)。それに濡れた靴も早く脱ぎたい。車道には16時に出た。それから横向登山口まで15分くらい。登山口にはウインカーを点けた車が駐車していた。もしかすると若い男を待っているのかと案じた。自宅に帰って山ごはんを女房と分けた。
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コメント(4件)

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毎度の事ながら遅いタイミングでのコメントお許し下さい。
雨中の箕輪山、お疲れ様でした。あの辺りは福島県でも雨の多い所(参考:アメダス観測点⇒鷲倉=わしくら)でして、そしてあの道・・・。私は一回しか歩いてませんが、下りで見事に転倒したのを思い出しました。鬼面山へ向かう鞍部は一度降るとなかなか乾燥しないので厄介な道らしいです。
野地温泉登山口は旅館(野地温泉ホテル)の建屋東側(道路から見えます)にあります。駐車場はその旅館さんのを拝借するか、土湯峠方面へ100〜200m程先の右手にスペースがあります。
登山口から山毛欅の森でその根を気にしながら登って行くと15〜20分で旧土湯峠です。ちなみに野地温泉の日帰り入浴は週末だと14時頃で終了してしまうことが多いです。
それから、熊ですが、昨年だったか2年前だったか朧気ですが近辺の某旅館の台所に侵入した熊が・・・、未だ逃亡中のようです。それと悪さはしないと思いますが猿の群れも多く見られる地区です。
長々と書いて失礼いたしました。どうか風邪等ひきませぬ様に。
追い風
2016/08/24 06:21
追い風さん、こんばんは。
僕も転ばないように集中してましたが、急流を避けようと草むらに足を置いてしまい、今はお腹にあざができています。どうしてそこをぶつけたかは覚えていませんが。そのすぐにあとに、登山者に会って、またびっくりしました。
野地温泉の情報ありがとうございます。とても参考になりました。
風邪は大丈夫です。夏バテみぎですが、また、福島におじゃまします。
HITOIKI
2016/08/24 22:18
こんばんは。雨の中のハードな登山、相変わらずアクティブですね。ハイドレーションをお使いなんですね。調子はいいですか?私は飲み過ぎてしまいそうな気がして使っていません(笑)。
うるし
2016/08/24 22:57
うるしさん、こんばんは。
その日、山形は天気だったかも。あえて、悪天候に飛び込んでみました。もう、歩くことにだけしか考えられませんでした。それがいいみたいです。ハイドレーションは前の晩に1500mlを凍らせて、500mlのお茶を入れると、夏の暑さをしのげます。どんどん飲んでも酔いませんから(笑)。
HITOIKI
2016/08/25 21:51

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