集合写真のイレブンの顔はみんな微笑んでいる。イレブンとは鬼面山山頂に集った山ガグッ部の面々のことである。その11人の笑顔を見ると部長としての充実感に浸されるて余りある。「箕輪山から鬼面山を歩く」とのテーマで案内した今年の山カグッ部登山だったが、蓋を開ければ、野地温泉から鬼面山のピストンに終わってしまった。それは、雨の所為であるが、また、雨のお陰でなんとかやり遂げられた登山でもあったし、ベストガイドとのお褒めも頂くこともできた。 去年の10月に鬼面山から箕輪山に登り、その2山の鞍部に広がる紅葉に心を奪われた。葉はすでに茶色くなりかけていたが、青く残る笹原に浮かぶ紅葉は浮島のように見えた。それなら、もっと早い時期に再訪したい。予定を探したが、山形まるごとマラソンに先を越された。それでシルバーウイークの9月19日となったが、まったく紅葉には早すぎた。 登る山塊が決まって、時期も決まれば、次はルート選び。鬼面山から箕輪山を登り、横向に降りたかったが、下山時の集合場所が見つからなかった。それで、去年とは反対の箕輪山から鬼面山に向かって野地温泉に下るようにと計画した。それなら野地温泉にバスが停められる。ルートも決まったので計画書を作成した。当然下山後の温泉もそれに入れたこと言うまでもない。 それでは計画通りに運ぶかと8月に横向に出向いた。生憎の天候で折りたたみ傘をさしての山行になった。箕輪山山頂は突風で傘を両手で支えた。鬼面山までの下りは粘土質で有名で果たして歩けるだろうか。傘は締まって、両手で潅木に捕まってなんとか箕輪山から鬼面山に着いたのは2時間後で予定の1時間を大きく上回った。それに山道は急流に変わってしまい、足を滑らせて転落したり、鞍部は水たまりになっていて、靴下まで濡らした。やはり、鬼面山から箕輪山に登るべきだ。この坂を初心者が下るのは避けたい。鬼面山から旧土湯峠の十字路に着いた時はもう疲れ果て、野地温泉までの下見はできなかった。 2週後に野地温泉の下見に行った。そこで、今回の計画を話したが日帰り入浴は2時までの受付だという。山形7時30分出発では健脚でも間に合わない。さあ、困ってしまった。それなら、縦走組とピストン温泉組の2グループに分けるしかないか。でも、縦走組が別の温泉に入浴している時はピストン温泉組はどうしたらいいか。2グループのチーフはどうしたものか。悩んでいるうちに当日が迫ってきた。 まさに雨に助けられた。団体登山では経験値に差があるので、何度か失敗した。低きに合わせるのが鉄則で2グループに分けるのは下策である。それなら、コース以外でなにか満たされるものがないか。それではこのところ心がけている山ごはんはどうか。ごはんは無理でも弘法清水でのおしるこならなんとかなる。人数分のカップしること割り箸、水3Lを野地温泉から鬼面山山頂に担ぎあげると、雨は上がってくれて、0先生のコンロも借りてと、イレブンみんなで温まり味わった。 集合写真を撮ってもガスは晴れてくれず、箕輪山まで足を延ばす猛者の手もあがらない。それでは折り返して野地温泉へ戻ろう。それから2時間、2016年 上半期人気温泉宿ランキング1位になった野地温泉ホテルでくつろいだ。ちょうど1時で露店風呂が男女の交代になり、すべての湯船に湯めぐりもできる。ロビーでくつろいで山の話にも花が咲いた。時間にも余裕ができたので帰りにはアンナガーデンにも寄ってみた。食べるオレンジティーや地ビールなどをおみあげにした。 何度かの下見を繰り返し、雨の時の諸橋近代美術館まで計画しての山ガグッ部登山、雨とみんなに支えられて、今は肩も軽い。 |
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下見、計画、判断・・・・・、お疲れ様でした。 |
追い風 2016/09/22 06:30 |
追い風さん、こんにちは。 |
HITOIKI 2016/09/22 11:03 |
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