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zoom RSS 天狗岩と水晶山(平成28年11月12日)

<<   作成日時 : 2016/11/12 23:27   >>

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 秋も深まって来て登れる山も少なくなってきた。予報も雨模様で、晩秋の雨は雪より寒そうだ。雨宿りできるようなルートはないかと悩んでいると気分も塞いできてしまった。そのせいか、目が覚めたらもう日はすっかり登ってしまっていた。頭の片隅に娘と水晶山に登った時に宿題になっていた天狗岩が浮かんだ。天狗岩は藪漕ぎの末に猿軍団に遭遇した後に見つけて、そこが猿たちの寝ぐらになっているように思えて、ゆっくり訪ねてはモンキーにも会いたくなった。そう思うと塞いだ心も沸き立つようだった。
 猪野沢登山口までの細い林道を車で進めると急に鳥居が見えて駐車スペースまでバックした。これが一番の難所だった。12時30分に歩き始める。今朝までの雨は上がっていたが、林道で見かけた二人の山ガールの踏み跡が残らない程に落ち葉が厚く折り重なっていた。今シーズン初めての毛糸の帽子にジャンパーを着ているとすぐに暑くなってきて、山ごはんの道具なんかが詰め込まれたザックがいつもより一層重く感じた。鞍部から右に折れて天狗岩を目指す。細い尾根筋には濡れた岩が露出していて、下りで滑って転んでしまった。そのせいでもないだろうが、猿は姿形も見えない。多分、麓で聞かれた銃声らしき音に恐れをなして、逃げ去ったのか、それとも、もっと食べもの豊富な人里に集団疎開をしてしまったのだろうか。僕はがっかりして岩陰での山ごはんもやめにして、水晶山山頂を目指すことにした。
 鞍部からの山頂は曇り空のもと、錦色の山肌も控えめだ。道は落ち葉に隠されて尾根を過ぎて九十九折の登りになると、ピンクテープだけが頼りだった。山頂は見えるからその道を外しても、晩秋の里山を登るには苦はないが、下るには困るだろう。日が傾く前には下山しなければと、思いつつ一息つけば山頂神社が見えてきた。誰もいない社前を後にして御室や乳母の乳を巡る。さて、これから山頂にいくにはと道失って、上を見上げてその崖を登りだす。還暦を間近とする僕にとってはわずか10mくらいの崖も覚束ない。しっかりした木の根やら枝にしがみついて、それも無くなった山頂直下は上体をへばりつけて登り詰めた。ストックをザックに付ければよかっただろうが。
 山頂に立てば、小春日和に恵まれた。面白山から黒伏までが褐色のままに輝いてみえた。それから、火に注意して山ごはん。今日は玉ねぎたっぷりの袋麺。焦げた玉ねぎの香りがストーブから立ち込めて食欲をそそる。珈琲で締めて、下山した。
 夕日を浴びて、その紅葉を増して、木漏れ日は燃えるようで、晩秋の尾根筋は今も塞ぎかけた僕を慰めてくれる。
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