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zoom RSS 若き絆

<<   作成日時 : 2017/08/03 20:21   >>

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 葉月になるがまだ梅雨は明けない。雪渓にはロープが霧中の先を示しているが、その向こうにわずかに見える背中には二つに重なったザックが浮かんで見えた。前後三人に挟めれて空身の背中の上には心持ち俯いたこうべが牛首の方へと上向く。しばらく登っては足を留めて、ザックを担ぎ返す。二つのザックに隠れて少年の背は何を思うか。
 ドッコ沼からの水蒸気が重く立ち込めて、道の向こうは霞んで見えない。先頭の四人がいつ来るかと目をこらす。待ちくたびれた頃、歩調を合わせた少年達の姿が濃霧から一人ずつ現れて来た。まるで、天上から降りてくるように、雲の中から生まれるように。
 蔵王の水神と姥を越えて連絡路に着いた若き絆の背からは梅雨明けの朝日を浴びて、一汗が水蒸気に変わって白く登る。僕はそれを見て一句と、職務も忘れて、そんな忘我に襲われるほどの感慨を覚えた。いつもはただ山々を見て胸を打つだけだったが、腰より高いザックを四つ立てかけた周りで汗を拭く少年達の背は稜線のように凛々しい。
(今回は写真は撮っておりません。)

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コメント(2件)

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インターハイ対応、大変お疲れさまでした。HITOIKIさんの疲労も相当なものだったのではないでしょうか。怪我や病気の生徒は出ませんでしたか?
うるし
2017/08/04 22:27
うるしさん、こんばんは。
対応といっても実際は足手まといであっただけです。生徒のほうは最終的には全員元気でした。一生に一度のいい経験でした。
HITOIKI
2017/08/04 23:41

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