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zoom RSS 草紅葉の御田の神での一夜(平成29年9月16−17日)

<<   作成日時 : 2017/09/17 17:28   >>

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 今年初めての泊まりでの山行。山泊は御田の神避難小屋か蔵王坊平国営野営場のどちらか。このご時世、いつミサイルが飛んでくるかわからない。寝ている時にガツんと来て、助けを呼んだり、家族と連絡は取りたい。山行といえども日常生活からはみ出しはしない。非日常をお気楽に埋没できないのは、かえって山行の本来の姿のようにも思える。蔵王坊平国営野営場は携帯は受信可能であることは以前に確かめていた。それで、テン泊の用意をしたら、ザックは優に14kgを越えた。それから、予備のボンベやコンビニでジンビームとつまみも買い込んだ。いつものように竜山ゲレンデ脇に駐車をして、しばし準備体操。ザックを担いでコエド越えの登山口を目指すが、次第にリフト塔が見えなくなって、おかしいと思ったが、引き返すにはザックが重すぎて、このままゲレンデを登るとうまい具合に瀧山コースに出くわした。登り坂はなるべく歩幅を狭くして太ももの負担を減らしたいが、ここは瀧山、なかなか険しい。なんども歩いたコースもザックの重さが変われば新たな印象を持てるものだ。50分は耐えてしばしの休憩。そんな調子でザンゲ坂まで来るが、地蔵尊を待たずに倒れかかる。
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 食事に手を抜いて肩に優しくと不埒な考えは起こしてはならない。御田の神避難小屋には水場はない。それで行動用に凍らせた紅茶を1500mlくらいに、泊まりと2日目に2500mlを準備した。結局、途中での水場は利用せずに、400mlを残す。さて、最初の昼食は三宝荒神山山頂で。ここは立派なテーブルがあることを、5年以上も前に蔵王ダムから蔵王周回した時の記憶があった。玉ねぎと生ニンニクひとかけら入りのラーメンを水400mlで茹でる。腰があってうまい。食後はトマトを1個かぶり付く。それでダウン寸前から立ち直り、熊野岳避難小屋を目指す。ここは緊急時しか宿泊はできない。ぼくのau携帯のアンテナも立っているが中を覗いて外にでると濃霧だった。馬の背を下るつもりで、御釜の淵まで東に進み、ロープ脇を下るとなぜかずんずんと下る。方位磁石を忘れたことを悔やみ仕方なくGPSを出して、御釜の位置を確認するがなかなか見えない。やばい気がして登り返すと名号峰を示す標識だった。
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 迷ったら高みに、その原則を守ったせいか、咲き残った駒草に出会えた。それにしても何十回も、厳冬期にも歩いたコースで迷うとは、それが山行だろう。方位磁石はGPSより強い味方なのに、駐車中の車に眠っていた。熊野岳避難小屋に戻り、今度はすぐに南下すると落胆したせいか、膝が折れて滑った。後ろからアベックハイカーに笑われたか。先を譲って案内人になって貰う。それでも濃霧は薄れて御釜も見えた。二人は見ただろうか。もうその後姿もなかった。
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 リフト脇の坂を下ると赤い屋根の避難小屋が見えた。実は御田の神湿原はまだ歩いたことがない。木道が妙に真新しいのが気になるが草紅葉が霧に隠れて、月山の清川行人小屋からの秋雨の湿原を思い出す。小屋のauはアンテナ2から3本あり、今日の寝ぐらに決定。せっかく持ってきたテントは貸切状態をいいことに、寒さ対策と防音のために暗くなる前に設営。防音の方は心もとかったが、板張りの上にテントを立てて、中に厚めのレジャーシートを敷いて、その上にマットを敷くと夜間も寒さ知らずだった。夕食は2月の西蔵王キャンプで作ったバカリョアーダ風トマトスープ煮を調理。スープが温まったら米を二握り入れた。塩鱈が煮えてマジックソルトで味ずけした。トマトの酸味と米の少し硬い食感がいい。今度は白ワインを入れてみよう。僕の自慢の山ごはんになりそうだ。
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 ジンビームは残った紅茶で割って一杯だけ。二日酔いで水分を無駄にしたくはない。食べてしまうと、テントに潜りこんでジャズを聴いたが、風の音が気になる。戸を叩く音がテントの中まで響く。そういえば台風が来るとの予想だった。山形は17日だが、確かな情報を知りたい。ラジオは持ってきてない。夜が更けると風の音は一段を強くなり、あすのことが心配になった。最悪、このまま小屋にカンズメ。古井由吉の短編を思い出す。そうでなくても、強風の馬の背を歩くのは避けたい。仙人橋まで下って中丸山から熊野岳のコースも考えたが、雨の木道は滑る。台風が来るなら、蔵王ラインを歩いて蔵王温泉まで行こう。天気次第なのだが、台風情報がわからず、心細くなってテントで何度も寝返りを打つ。朝になると下に避難小屋用のラジオを見つけた。しばし聞くがニュースはない。それなら、未踏の蔵王ラインを歩くのも面白いだろう。窓を開けると蔵王山は濃霧に隠れていた。カレーとシジミの味噌汁でがっちり栄養をとって、珈琲で締めて、部屋の掃除をして、蔵王坊平国営野営場をまず目指す。振り向いて御田の神避難小屋に別れを告げた。
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 寒いかと思ってあるものを全部着込んだらさすがに暑くなって蔵王坊平国営野営場でトイレ休憩をして、上半身は身軽になった。野営場から蔵王ラインまでの道はよく手入れされているが、落ち葉に隠れていて、ほとんど歩く人もいないのだろう。対岸の岸壁は見事だ。蔵王ラインは2時間くらいでアストリアホテルに着いた。途中ですれ違う車は8割くらいは県外ナンバーだった。蔵王温泉に泊まって御釜見物だろう。もちろん歩く、もの好きには出会いはしなかった。丹下健三建築のたかみや瑠璃倶楽リゾート脇を下って鴫の谷地沼に向かう。東屋でニンニクたっぷりのパスタを食べる。そのニンニクがまだ生のようでお腹が焼けた。紅茶で潤してから沼を回る。もうすぐ紅葉だ。
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 盃湖まで歩いたところで雨になった。車に戻って、コエド越えの登山口探しはまた宿題になった。
写真集はこちらからどうぞ
https://www.flickr.com/photos/hitoiki/albums/72157686751991914/with/37103400592/
1日目
山行時間:8時間07分
積算距離:15.01km
総上昇量:1246m
2日目
山行時間:6時間51分
積算距離:16.73km
総上昇量:304m

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