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zoom RSS 丸森尾根から北股岳(平成25年8月8日)−ハクサンシャジンを覗きこむ−

<<   作成日時 : 2013/08/13 19:15   >>

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 丸森尾根から北股岳に登り、梶川尾根を下った。梅花皮小屋まで足を伸ばして、ハクサンコザクラが咲いているか、見に行くか迷ったが、夕方には戻りたかったので諦めた。でもイイデリンドウに初めて出会えたので満足。門内小屋の管理人さんには親切にしていただき、大変、感謝しています。


 自宅からちょうど2時間で飯豊山荘に着いた。明るくなり出した駐車場には車のバックドアを開けて身支度途中の登山者が一人。程なくして軽自動車が入って来た。靴ひもを結んでいると先ほどの一人の気配が消えている。ザックに3Lの水分とノンアルコールビールを詰め込み、起きがけの下痢の所為で車で食べる気がしなかった菓子パンも入れた。軽自動車の男は素早く身支度を終えて車から歩いて来た。私は挨拶をして、登山口を聞いた。とっさに丸森と言えなかったが、登山ポストが脇にある標柱は目の前だった。コースの概要などを書いたメモをポストに入れ登り出す。男はバンダナを取り出し頭に被っている。私を先に行かせてくれるようだ。
 日の出はまだだがヘッデンなしで歩けた。急こう配の坂は短時間で背後の展望が開けた。すぐに白髪交じりの顎髭を蓄えた男が大きなザックを担いで道を譲ってくれた。私はいつものように写真を撮りながら歩みを停めるとバンダナの男はしっかり後につけてきた。
 振り返ると朝日が見えた。心なしか急きたてられるようだが、特に急ぐわけでもなく黙々と高度を上げて行く。でも、いつ頃からかザックが重く感じてきた。腹の調子も回復したようなので荷を軽くしようとジュースを何度か飲むために立ち止まる。その停滞も10秒もなく、男の姿が見えるとまた登り出す。声をかけるでもなく偶然の2人パーティは静かな丸森尾根を登り続けるが、ザックの現実とは関係のない重みの増加に私は息が上がりそうになる。
 飯豊連峰の主稜線が丸森と梶川尾根に挟まれて見えて来た。稜線の下には雪形も見えた。顔の前には朝日を浴びてもう色ずいた木の実が赤く輝いている。斜面の両脇の枝もモルゲンロートに色ずく。6時に夫婦清水の分岐に着いたが水は十分だった。そこからも息つく間もなく登る。7時になると朝食をとっていないことに気づいた。展望はなかったが、ばてないためにも、いつもの時間にパンを食べよう。バンダナの男が追いついて来たので、すこし休みます、と声をかけた。彼は聞き返して来たが、先を急いでいるようだった。ザックを下ろす時、手に持つと出発より重く感じた。まだ、息がはずんでいて数分間、食べるのを待った。アンパンは大きめで噛んでいる間に顎が疲れて来た。しまいには呑み込むのも辛かった。それでも15分とは休まずに登り出した。
 丸森峰には出発から3時間だった。予定より1時間も早かった。バンダナの男のおかげだろう。ここからは樹林帯も終わりで展望のよい草原となった。話し声が聞こえると思ったら下山パーティだった。雪渓は残っていますか、と尋ねたが、夏道には雪はなく、ガレ場に気をつけてと教えて頂いた。涼しげな風の向こうに地神山が見えて来た。
 草原にはチングルマが満開だった。6月中旬に芝草平で見てからもう2カ月近くも経った。コバイケイソウもやっぱり群生している。雪渓の向こう、胎内山へと主稜線が僅かなガスを伴って間近になった。ガレ場には浮き石もあってバランスを崩す。地神北峰の手前でバンダナの男が座って水分を取っていた。頭をさげてパスした。あれが飯豊本山だろうか、もっと高みに立つと、ガスが出て来た。
 地神北峰の分岐から朳差岳までの尾根がガスに隠れて僅かに見えた。ここから地神山までは高山植物が多く、丸森尾根を歩いてよかったと納得した。日差しがない分、とても涼しい。地神山からは稜線歩きで、大きなザックの熟年パーティとスライドした。北股岳までのコースタイムが気になりだした。平坦な道はゆっくりし過ぎてしまう。現在位置をGPSで確かめた。

<ハクサンシャジンを覗きこむ>
 遅くても12時には北股岳からの下山を開始したかった。まだ3時間はあるが、初めての道なので不安だった。GPSの軌跡では梶川尾根の分岐がもうすぐのようだった。濃いガスの稜線を歩くと1本の木柱があった。標識のようだが文字はなかった。その左に道があったが、その先がガスで見えなかった。ここが梶川尾根の分岐か、GPSがないと見過ごしそうに思えた。
 しっかりとした道が続くが胎内山を過ぎると慰霊碑が静かに立っていた。その手前で道は左にかなり曲がるが地形図では緩く南下しているだけだ。下り坂は迷いやすいのでコンパスで進行方向を確認した。南を向いていたのでそのまま進んだ。ハクサンシャジンが綺麗だった。Y字路になったので迷わず登り坂を選んだ。そこでもハクサンシャジンがその釣鐘を下に向けていたのでしゃがんで中を覗こうとした。その時、左の内ももが攣った。痛くて曲げられない。
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飯豊山荘(4:36)ー夫婦清水(5:59)ー地神北峰(8:21)ー扇ノ地紙(9:11)−門内岳(9:42)−北股岳山頂(10:39−11:14)ー門内岳(12:02)ー扇ノ地紙(12:36)ー梶川峰(13:25)ー湯沢峰(15:23)−飯豊山荘(16:48)

北股岳    2024m
  
往路    6時間03分 
復路    5時間34分 
移動距離  17.7km
総上昇量  1996m

 夏道には雪はなかった。7時32分に丸森峰に着いた。そこからのガレ場が少し迷い易く思ったが、踏み跡が残っていた。地神山から尾根伝いの扇ノ地紙の分岐で梶川尾根に下る標識が字が消えているが、東側に10m位おりたところに、立派な標識があった。門内小屋にある水は雨水で、10分くらい下った所に水場があると、管理人さんから教えていただいた。それから、いろいろとアドバイスしていただいたり、親切にしてもらい、嬉しかった。北俣岳山頂では山ガールに写真を撮っていただいた。梶川尾根では盛岡四高の皆さんと会った。
 丸森尾根を下りにするのが多いようだが、主稜線を辿って北股岳まで登る感覚が丸森から得られると思った。いずれにしても、かなり険しい尾根で特に下りには注意した。梶川尾根で去年遭難死亡事故が起こっているが、立ち入り禁止の紐があった。早朝立ちだったが、濡れた岩場もあって、ヘッデンでは登りたくないと感じた。

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